【悪いニュースが悪いニュースに?】7月のPMIが悪化

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※この記事は昨日にアップしようと思って書いていたものですが、いつもの朝活の時間に息子が起きてきて仕上げられずにおわりましたので続きを今日に書いてアップします。

おはようございます。

今朝はこのツイートから。

いつも金融・経済についてわかりやすく有益なツイートをしてくださる「後藤達也」さんのツイートで、昨夜(昨日の執筆時点です)のPMIについて触れてくれております。

このPMIですが、詳しくは後日に「PMIってなーに?」というタイトルで書きたいと思いますが、ざっくりといえば「業界のみなさん、今ってぶっちゃけ業界の景気ってどう思う?」ってやつでして、それが日本時間の2022年7月22日の22:45分に発表されました。

数字ですが、まず「製造業」のPMIですが、市場予想よりは上回った(予想51.9に対して結果52.3)つまり「景気は良い」という結果となりましたが、しかし、前回(6月分ですね)よりは下がった、つまり6月よりは景気は悪くなったという数字でこれに市場はマイナスの反応を示しました。

次に「サービス業」のPMIは市場予想52.7に対して47.0と大幅に「悪化」し、これも市場は嫌気して、それぞれの数字が発表された直後からナスダック100指数(CFD)は滝のごとくの大落下となりました。

ちなみに、PMIは「50」を上回ると「景気が良い」、50を下回ると「景気が悪い」というざっくりとした判断となります。

で、ここからが本題なのですが、現状、アメリカでは火の出るような勢いでインフレが過熱しておりますので、本来なら、つまり経済が正常な状態であれば「景気が後退するようなニュース」は「悪いニュース」として株価を下げる要因として機能してしまいますが、しかし、今のような過熱するインフレ下では、PMIがそれぞれ下がるということは「景気が冷え込む」ということに繋がりますので、そんな状況下では「インフレが収まる」という意味で株価は騰がる傾向にあるんですね。(インフレが落ち着いて経済が正常に戻るので企業の業績も安定しやすい=株価の上昇)つまり、「悪いニュースが良いニュースになる」というなんとも理不尽な状況でございます。

で、それを鑑みますと、昨夜のPMIは「数字が下がった」、つまり「景気が鈍化する」という方向ですので、インフレ下のアメリカにとっては「良いニュース」となり得て株価は騰がる傾向にあったのに、昨日はこの「悪いニュース」が出た途端に株価は急落、つまり「悪いニュースがちゃんと悪いニュースとして機能しだした」という風に考えることもできるんです。

つまり、ものすごく単純に考えて「経済正常化への第一歩」かなと。

ちゃんと悪いニュースは悪いニュースとして、良いニュースは良いニュースとして受け止め始めていいのかなと。

とはいえ、ここら辺の判断は難しいところでして、このPMIの悪化が「リセッション」、つまりインフレを抑える程度の景気の鈍化を超えて、度が過ぎた不景気に陥ってそうそう立ち直れないよというまでの景気後退までつながる可能性も大いにありますので、上に書いたようにそのまま「悪いニュース」として警戒することは必要ですが、しかし、足元でみると、FRBが「これは思ったより景気の冷え込みが早いな。このまま利上げを継続すれば本当にリセッションに突入するぞ。よし、方向転換で利下げの時期を早めよう。」という判断になれば、このPMIの鈍化の「悪いニュース」は株式市場にとっては「良いニュース」となりえますので、ここら辺は本当に判断に苦しみます。

ようは「まだわからない」ということですね(笑)

直近のFOMCでの利上げ幅の予想は、最新で0.75の利上げが約8割、1.0%の利上げが約2割となっております。

なので、7月のFOMCで超サプライズの0.5に利上げ幅を引き下げることはなさそうですから今月は「市場の折り込み通りの展開」で落ち着きそうですが、次回9月(8月はFOMCがありません。が、ジャクソンホール会議がありますが)のFOMCまでの期間はアメリカの経済指標とそれを受けたFRBの動きに括目でございますね。

まずは月曜日、節目の12,600まで戻ると見て、そこまでに12,490で拾ってしまったロングを手仕舞う方向でトレードしたいと思います。(もちろん下げなら躊躇なく損切りします)

以上です(*^^*)

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わかば

わかば

美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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