・ジュニアNISAの口座名義人が18歳になるまで、口座から払い出しができない
ジュニアNISA口座は、その目的が「こどもの教育資金を作る」という、将来に向けて長期で資産を形成しましょうということと、また、親などがこのジュニアNISAの制度を利用して「一般NISAは1人1口座しか作れないからこどものジュニアNISAの枠を利用して得してしまおう」ということなどを防ぐ目的から、
「未成年者が3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日まで払い出しが出来ない。」
というルールがあります。
ん?
未成年者が3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日まで払い出しが出来ない?
どういうこと?
少しわかりにくいですよね。
例えば、今年2021年の4月1日に18歳になる人がジュニアNISAを開設していたとしましょう。
この人は、2021年の3月31日の時点でまだ17歳ですので、今年2021年の間は18歳になったにも関わらずジュニアNISAの口座から払い出しができないということになります。明けて2022年になれば、2022年の3月31日は既に18歳となっているわけですから、2022年には晴れて払い出しができるということです。
ちなみに、災害等の特別な事情がある場合や、ジュニアNISA口座そのものを取りやめて(廃止して)しまえばお金はいつでも引き出せます(2023年までは途中で引きだすと課税されてしまいますのでご注意ください。)のでその点はご安心ください。
ここで超超超重要ポイントです!!
現行のルールでは、口座名義人が3月31日の時点で18歳になっている年を迎えるまでにジュニアNISAを廃止して資金を引き出す場合、利益が出ていればそれに対して課税されてしまいますが、しかし、2023年でジュニアNISAそのものが終了してしまうため、2024年度以降、ジュニアNISA口座を廃止すれば、いつでも非課税でお金を引きだすことができるようになりました。
非課税期間は短くなりましたが、これで非課税の恩恵に与るための資金を拘束される期間が短くなりましたので、これはこれで使い勝手がよくなるかもしれませんね。
・では、もし、ジュニアNISAの非課税期間5年間の中で持っている株が騰がったとして、下がる前に売って利益を確保した場合、その売却した利益も引きだせないってこと?そのお金はどこへ行くの?
この回答を含めまして、他の大切なことは「ジュニアNISAの詳細や注意点のまとめ②」にまとめましたので、そちらでご確認ください。
※参考サイト 日本証券業協会「ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)」に関するQ&A