iDeCoは「老後資金のために、自分で毎月の掛け金を決めて、さらに自分で投資する商品を選んで運用しながら資産形成をしていく私的な年金制度」のことを指します。
この記事では、iDeCoのメリットについて触れていきたいと思います。
長くなると困るので、デメリットはまた別記事で書きますね。
早速見ていきましょう。
|iDeCoのメリット
・拠出金(掛け金ですね)が全額「所得控除」になる
所得税や住民税はそれぞれの「所得」から計算しますが、その肝心の「所得」は「収入から所得控除を差し引いて求め」ます。
ちなみに「所得控除」とはざっくり言って「この分は所得として考えなくていいから、所得を計算するときに差し引いておくね。」ということですね。
これはiDeCo最大のメリットではないでしょうか。
だって納める税金を少なくできるんですもの。
なので特に自営業で売上がたくさんあって、なんとか節税できないかなとお考えの方にはもってこいの制度ではないでしょうか。
・長期・積立・分散投資ができる
投資において、一般的に最も効率的で安定してリターンを得られる方法が、この「長期・積立・分散」と言われておりますが、その一般的に最も効率的で安定してリターンを得られる投資ができるのがiDeCoのもう一つのメリットでもあります。
◆長期・積立・分散、それぞれのメリット
・長期投資は「福利効果の恩恵を短期投資より得られる」「株価の上下に影響されにくい」などのメリットがある
・積立には「一定額で購入するので、高い時には少なく、安い時には多く買うなどで購入単価を低く抑えやすい」
・分散には「複数の商品に投資するので、ある商品の価格が下落しても、全体としての影響を小さく抑えられる」
うん、この「長期・積立・分散」ができるのもiDeCoの大きなメリットの一つでしょう。
・運用益が非課税
運用益、つまり、買った商品が値上がりして設けた分に関して、普通なら「20.315%」の税金がかかってしまいますが、iDeCoなら税金が掛からないのでその分お得というわけです。
この辺りまできますと、同じ「長期・積立・分散」ができる「つみたてNISA」も同じように非課税なので、「iDeCoとつみたてNISAどっちがいいの?」という疑問が出てくると思います。
この辺りはまた別記事で詳しく書きますが、結論としては「つみたてNISA」の方がメリットが大きいと思いますので、迷ったら「つみたてNISA」で良いと思います。
つみたてNISAとは、「NISA」と冠が付く3つある制度の中では最も資産形成に適した、慎重派で堅実な人向けの「NISA」と考えていただいて良いと思います。(とはいえ、金融商品に投資をするので、元本割れ=元金が減ってしまうリスクはあります。
もちろん、資金に余裕のある方は両方でもいいですが、優先順位はつみたてNISAが最優先でいいと思います。
・年金を受け取るときに、税負担を軽くできる
これも嬉しいメリットですね。
所得税や住民税は退職金や年金にもかかりますから、年金を受け取る際にも上に書いた「所得控除」を受けたいですねよね。
iDeCoではそれが可能なんです。
せっかく個人で築き上げた年金を受け取る際に税制の優遇を受けられないのであれば何の意味もないですからね。
60歳以上になってiDeCoを引き出す(受け取る)際の「方法」としては大別して2つあって、「年金」として定期的に受け取る方法と、「一時金」として一度に受け取る方法があります。この辺りの詳細はまた別記事で書きますが、ここでは、「年金」として定期的に受け取る場合には「公的年金等控除」という控除が、「一時金」として一括して受け取る場合には「退職所得控除」という控除の対象となって、年金を受け取る際の所得控除が得られるとだけ覚えていただければOKでございます。
メリットとしてはだいたいこんなところでしょうか。
次は「iDeCoのデメリット」について書いてみたいと思います(*^^*)
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