◆相場サイクルとは
相場には、4つのステージがあるとされておりまして、その4つのステージを(通常であれば)順番に動いてく様を「相場サイクル」といいます。
ではその「4つのステージ」とはなにか。
羅列してみましょう。
・金融相場
・業績相場
・逆業績相場
・逆金融相場
この4つがあります。
株式市場は、その時の経済の状況やそれによる企業の業績、もっといえば世界情勢に大きく左右されるものですが、例えばアメリカでの「コロナ後」から考えますと、コロナで困った人たちを助けようとして米政府は大規模な給付金を配ったり金利を大幅に引き下げるなどして景気対策を行いました。この時の「お金が世の中に溢れている状態」の相場を「金融相場」といいます。
大規模な金融緩和により企業はお金を調達しやすく、それによる新規事業を大々的に仕掛けたりして、企業の儲けに繋がる動きを取りやすくなります。
また市井の人たちも給付金などにより懐が潤いますから消費意欲も旺盛になり、どんどんとモノが買われるようになり、世の中は好景気へと向かいます。
この「金融相場」が続きますと、それによって企業業績が改善されて株が買われやすくなるので、その時に盛り上がっている分野の株が沢山買われることになります。この企業業績が良くなっていて、儲かっている企業の株がたくさん買われて株式市場が盛り上がっていく様を「業績相場」と呼びます。
それが続くと、今度は景気が良くなりすぎる、つまり賃金上昇やそれによる物価高が起こり始めるので、中央銀行は緩めていた経済政策を「引き締め」に方向変換を余儀なくされます。金利を上げ始めるんですね。この時の、「金融緩和から金融引き締めへ向かう時の相場」が「逆金融相場」と言われております。
最後に、逆金融相場が続くと、金利の引き上げによってお金を調達しにくくなるので企業は新たな投資がやりにくくなったり、または新規事業に取り組めなかったりするので業績が落ち始めます。そうすると人員を解雇したり在庫を処分したりで値下げを実施するなどをするため、総じて企業業績が悪くなっていきます。なので株価は下がっていく方向になります。これが「逆業績相場」と言われております。
で、逆業績相場が続くと、今度は企業業績が悪くなり始めて世の中は不景気に向っていくので、中央銀行は再度金融緩和を行い「金融相場」へと再び突入していく・・・これがいわゆる「相場サイクル」というやつです。
ざっくりとですが、市場はこれら4つのサイクルを繰り返していると言われておりますね。
なので、2022年8月の終わり現在は、どこかと言えば「逆金融相場」の真っただ中と言えるかもしれませんね。
果たして、株式市場にとってお祭りとなる「金融相場」が訪れるのはいつなのか。
とりあえず今はこの難局を乗り切る算段に集中したいですね。
以上です(*^^*)
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