◆ロールリバーサルとは
ロールリバーサルとは日本語では「役割交代」のようなニュアンスで、文字通り、今まで担っていた役割分担を交換するような状況のことをロールリバーサルといいます。
つまりは、今までは天井の値を指す「レジスタンスライン」が値動きによって突破されて、今度はその値が「サポートライン」に変わるような状況のこと、もしくはその逆も然りで、「サポートライン」が「レジスタンスライン」に変わるような状況のことでございます。
具体的にみていきましょう。
下の画像は個人的に引いているサポートライン(底値支持線)とレジスタンスライン(上値抵抗線)の画像です。
ちなみに、この水平線をどこで引くかはトレーダーでそれぞれ違いますので、絶対的な正解の場所はありません。
僕ならここでラインを引くというだけのものです。
あ、もう1つちなにみに、「11848.1」にある薄い灰色のラインは金曜日の終値を指しています。
話を戻します。
画像を見ていただきますと、4本の太い灰色のラインが引かれております。
上から「11874.5」、「11783.8」、11624.2」、「11457.8」の4本です。
このうち、1番下の「11457.8」は現状の値(金曜日の終値付近)からは遠いので今回は除外して考えます。
なので関係する値は「11874.5」、「11783.8」、「11457.8」の3本です。
ではまず最初に、「レジスタンスライン」が「サポートライン」に変わるロールリバーサルの状況を見ていきましょう。
現状、「11874.5」で頭打ちになっているチャートですが、もし、ここをブレイクアウト(突き抜けることですね)してこのラインより上で値動きが出てきた場合、現状で「天井を示すライン」だったものが今度は「ここより下はなかなか落ちにくい」という底値支持線、つまり「サポートライン」に変わる可能性があります。
この時、この「11874.5」で何度も跳ね返されて上に向かうような値動きをした場合に、この「11874.5」」がサポートラインとして機能したことになりますので「11874.5でロールリバーサルが起こった」という解釈となります。(というか僕はそう解釈しております。)
もう一つ具体例を見ておきましょう。
今度は下に向かった時の状況ですが、現状では「11783.8」がサポートラインとなっておりますが、値動きによってそこを突き抜けて更に下に向かったとします。
「11783.8」を下抜けたエリアで値動きを繰り返し、やっと「11783.8」まで戻ってきたと思ったら何度もこの「11783.8」で跳ね返されて上抜けできないという状況になればトレンドが「下目線」に変わったと判断することができますので、今までは下値を支えるサポートラインだった「11783.8」が今度は上抜けできな分厚い天井に変わってしまい、つまり「レジスタンスライン」に役割が変わってしまったことになるので、これもロールリバーサルとなります。
これらのように、上値を抑えつけていたラインの役割が変わって下値を支えるラインに変わったり、逆に、下値を支えていたラインが上値を抑えつける抵抗線に変わったりすることをロールリバーサルと言い、ロールリバーサルが起こった時にはトレンド変換を示唆することが多くトレード戦略も変更を余儀なくされたりと節目になることが多いので、水平線に対する値動きはしっかりと注視していきたいですね。
以上です(*^^*)
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