昨日、S&P500が史上最高値を更新しましたが、この記事を読むと、少し気を引き締めるというか、「うん、こういう側面も見ておいた方がいいよね」と気付かされます。
記事を詳しく読んでみますと、年末の米国株の上昇を巡り祝賀ムードが広がっているにもかかわらず、ロイトホルト・グループのダグ・ラムジー最高投資責任者(CIO)は、市場の表面下の状況について興奮に水を差すような見方を示しているとのことで、S&P500が先週、52週間ぶり高値で取引を終えた時、その裏ではニューヨーク証券取引所で取引されている334銘柄が52週間ぶり安値を付け、これは1年ぶりに高値を付けた銘柄数の2倍余りとなるそうでして、ラムジー氏によると、こうした状況が過去に起きたのは3回のみで、いずれも1999年12月だったというニュースなんですね。
ようは、NY市場で1年ぶり安値を更新した銘柄が、1年ぶり高値付けた銘柄上回っているおり、こうした状況は1999年の12月のみで、こういう現象が起きるとその後は調整局面に入りやすくなるので浮かれてんじゃねーよという注意喚起の内容となっております。
記事を書くにあたり、この「ロイトホルト・グループ」及び「ダグ・ラムジー氏」のことを存じ上げなかったのでググったのですが、いずれも詳細がわかるものにヒットしませんでしたので、上記の注意喚起の言葉の重みがいかほどなのかは図れませんでしたが、ともあれ、「こういう側面もあるんだな」くらいの参考にはなるのかなと思います。
ま、広瀬 隆雄氏もこうした状況を踏まえ、「アメリカ市場には安値で放置されている銘柄がゴロゴロしている。」として、例えば「カーニバルクルーズ(ティッカー:CCL)」や「マリオット・インターナショナル(ティッカー:MAR)」などのいわゆる「アフターコロナ銘柄」を「仕込み時だ」とおっしゃっておりましたし、また、そうした意味から、指数の上昇にばかり期待するのではなく、こうした「安値放置株」にスポットを当てて個別株で勝負するのも面白いとも仰っておりましたので、指数の上昇にばかり気を取られるのではなく、しっかりと状況を見極めていくという意味では、このブルームバーグの記事も役に立つのかなと思った次第でございます。
今年も大詰め、最後まで市場の上昇を期待したいですね。
以上です(*^^*)
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