今朝はこんなニュースから。
記事を詳しく読んでみますと、昨今の大暴落、3月末から約11兆ドル(約1430兆円)を失った世界の株式市場は差し当たり底を打ちつつあるかもしれないとして、ゴールドマンサックスやJPモルガンなどの大手投資銀行のストラテジストらは「買い場がきた」「底値は近い」という見解を示したとのことなんですね。
ゴールドマン・サックス・グループのチーフグローバル株式ストラテジスト、ピーター・オッペンハイマー氏は、インフレと成長減速、中央銀行の政策引き締め、ウクライナでの戦争など多くの懸念材料が既に相場に織り込み済みだと指摘し、さらに同氏は10日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「株式は中長期の投資家にとって魅力的に見え始めている」と語り、下振れリスクは依然としてあるが「その全ては実は既に市場に織り込まれている」と分析したとのことなんです。
確かに中長期の投資家にとりましては、過去を信用するのならば、大きな下げの後は必ず指数は反発しておりますから、数年、数十年という単位でみると今は絶好の買い時かもしれませんね。
しかしながら、短期でトレードする場合において気になるのは、インフレと成長減速、中央銀行の政策引き締め、ウクライナでの戦争など多くの懸念材料が相場に織り込み済みという部分でありまして、果たして本当に市場参加者はそれを織り込んでいるのかというところが非常に気になります。
昨晩から今朝にかけての米国株価指数の動きはいわゆる「様子見」といった動きで、暴落していたナスダックが前日比で1.0%戻すものの今だ底値圏を抜け出せずにおりますから、もう一段下も普通にあり得るわけですよ。
さらに、ニューヨーク連銀総裁の「6月、7月のFOMCにおいて政策金利を50bpとするのは結構アリ」という発言や、クリーブランド連銀のメスター総裁の「永遠に75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを排除するのではない」(ブルームバーグより)という発言もあり、「え?ついこの間パウエルさんが75bpの利上げをやんわりと否定したばかりやん?なのに当局者がこの発言?」という不信感も募っているわけなんです。
そんな状況でございますから、「悪材料はすべて織り込み済み。買い場でっせ!」という声には「ホンマかいな?」と個人的には疑ってしまう次第でございます。
注目は日本時間5月11日(今日ですね)の21:30からのCPI(消費者物価指数)の数字です。
この数字如何で目先の上げ下げの方向が決まりますから、とりあえずそれまではノンポジで構えることとします。
21:30以降の株価の動き、括目ですね。
以上です(*^^*)
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