◆ADP雇用統計とは
ADP雇用統計とは、米国の給与計算代行サービス大手の「オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)」が所有しているデータを利用(SMBC日興証券・初めてでもわかりやすい用語集より抜粋・引用)して発表される、農業関連以外(非農業部門)の雇用者数の予測を表す統計のことです。
ようは「民間の企業が発表する農業部門以外の雇用者数の予想数値」で、アメリカの労働省が発表する「米国雇用統計」と別物ですが、「米国雇用統計」の2日前に発表されるので、「本家」の予想数値を予想するのに投資家の間で利用される数値です。
なので株価にモロ影響するのは「本家」の「米国雇用統計」ですが、このADP雇用統計も先物市場ではそれなりに影響してきますので、短期で売買するトレーダーなどはチェックしている人も多いようです。
ちなみにこれらの数字がどのように株価に影響してくるかといいますと、基本的には、市場予想よりも数字がよい、つまり「市場予想の数字」よりも「実際の結果」が上回った場合は、この場合は「労働環境が改善された」と判断されて「これから景気が良くなるぞ!」という投資家たちの期待感から株価が上昇していく傾向となるのですが、2022年6月現在のアメリカのように、インフレが過熱している状況ですと逆に「これ以上インフレに火が着いても(これ以上景気が良くなっても)困るから、政策金利を急いで上げないと!」とFRB(アメリカの中央銀行ですね)が利上げを加速することに繋がりますので、この際は株価にとっては悪材料となります。(つまり株価は下がりやすくなります。)
なので、市場予想の数字と結果が株価に及ぼす因果関係はその時々で変わってきますので一概に「こうだ!」とは言えませんが、基本的には雇用統計の数字が良ければ株価には好材料だと思っていただいて結構です。
株式投資の戦略を練る上では参考になるいろいろな経済指標がありますので、一つずつ覚えていきたいですね(*^^*)
以上です(*^^*)
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