「よく出会う言葉たち」としておりますが、米国株をやっていてこの「整理銘柄」や「管理銘柄」という言葉に出会うことはほとんどないですね。
「新NISA」を調べていくと時に出会うくらいでしょうか。
でも知っておいて損はないですし、新NISAをより良く理解するのに役立つと思いますのでここで書いておきます。
より理解しやすくするために、説明の順番を「管理銘柄」→「整理銘柄」の順で書いていきますね。
|管理銘柄
上場銘柄が上場廃止基準に該当する恐れがある場合に、そう鹿にその事実を周知するため、証券取引所により指定された銘柄のこと
SMBC日興証券『初めてでもわかりやすい用語集』より引用・抜粋
ようは、「あんた、このままいけば上場廃止になるかもしれないよ。ちょっと審査するから、白黒ハッキリするまでは取引所の管理下に置くからね。」という旨を通達された銘柄のことです。
一応、管理銘柄になっても取引(売買)はできるのですが、この先ひょっとして上場廃止になるかもしれない株を高値で書いたという人はまずいないでしょうから、株価は下がる可能性がかなり高くなります。(上場廃止になれば株は紙くずとなりますね)
|整理銘柄
証券取引所が定めている上場廃止基準に該当し、上場廃止が決定された銘柄のことです。
SMBC日興証券『初めてでもわかりやすい用語集』より引用・抜粋
ようは「はいアウトー。我々の決めたアウトになる基準に触れちゃったので退場していただきます。」という宣告された銘柄のことです。株券は紙くずと化し、一切の価値を失います。
上場廃止が決定されると「整理銘柄」に指定されるのですが、 その後1か月は株式市場に残してくれますので、その株を持っている人は整理するための売買を行うことができます。
流れとしては、その銘柄が上場廃止基準に該当する恐れがある場合には、まずは「管理銘柄」に指定してその事実を投資者に周知させ、投資者がこれに対応する措置が取れるようにして、その後に、その銘柄の上場廃止が決定された場合には、「整理銘柄」に指定されて上場廃止になる流れとなっています。
つまり、「管理銘柄」に指定 → やっぱだめだとなった場合は「整理銘柄」に指定されて1か月後に上場廃止、こんな流れです。
ちなみに、「管理銘柄」に指定されて、審査・確認作業の結果セーフだった場合は上場されたまま、つまり今まで通りに戻ることになるそうです。
株式取引のルールを考えた人は本当に頭の良い人たちなんですね(*^^*)