【投資信託と上場投資信託(ETF)】米国株を始めるとよく出会う言葉たち「投資信託」と「上場投資信託(ETF)」って同じ?

投資で出会う言葉

僕も投資を始めた頃に迷ったといいますか解らなかった言葉の代表的なものが、この「投資信託」と「上場投資信託(ETF)」です。

最も知りたいであろう「どっちがいいの?」は最後のまとめに書いてありますので、結論だけ知りたい方は一番下までスクロールして読んでみてください。

では早速見ていきましょう。


|1:投資信託

投資信託とは、投資したお金の運用をプロにお任せできる金融商品全体のことを指す言葉です。

文字通り、

プロをじて投資

ということで投資信託ですね。

で、この投資信託には2種類の投資信託があって、それぞれ

①公募投資信託

②私募投資信託

という2種類があります。

正確には上記2種類なのですが、我々個人投資家が「投資信託」と呼ぶときはほとんどの場合で①の「公募投資信託」のことなので、ここでは②の説明は省略させていただきますね。


①の公募投資信託とは、不特定及び50名以上の投資家に向けて募集をかける投資信託のことで、「資産運用したい!」という不特定多数の投資家さんからお金を集めて運用し、出た利益を投資家に還元するファンドの総称です。(ちなみに②の私募投資信託は2名以上50名未満の少人数の投資家から出資を募る投資信託のことです。)

その運用成果の還元は、投資家さんそれぞれの投資額に応じて分配される仕組みとなっておりますので、当然ながら多く出資した投資家さんの方が多く還元されます。

ちなみに「ファンド」とは「多数の投資家から集められた資金を一つにまとめ、基金にして収益を還元する仕組みのこと」一般社団法人投資信託協会より引用)を言います。

一般的には「○○ファンド」と書かれているときは具体的な商品名のことを指し、その「○○ファンド」たちを一まとめにして表したものを「投資信託」と呼んでいます。

例:

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、投資信託の数ある商品の中の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という名のファンド(商品名)である。

もう少しわかりやすく書くとしたら、例えば「カレーのルー」。

「バーモンドカレー」や「ゴールデンカレー」「こくまろカレー」などの具体的な商品名が「○○ファンド」にあたり、これら商品名をひとまとめにしたときには「カレーのルー」と呼びますが、その時の「カレーのルー」が「投資信託」にあたります。

つまり「カレーのルーを買いたい!」となったときに、どのカレーのルーを買う?となりますが、これを当てはめますと、「投資信託を買いたい!」となったときに「どのファンドを買う?」ということですね。

言い方を変えれば、不特定多数の人から出資金を集めて運用する投資信託において、「どの投資信託を買う?」となった時に具体的に選ぶ際の商品名を「ファンド」と呼ぶ。

と覚えておけば不都合はないと思います。


|2:上場投資信託(ETF)

ETFは上場している投資信託のことで、ETFも投資信託と同じで「プロにお金の運用をお任せする」という点でほとんど「同じ」と思っていただいて問題ありません。

唯一の大きな違いは「上場されているか、いないか」だけです。

つまり、証券取引所を通して売買するのか・しないのかの違いで、ETFは上場している(証券取引所を通して取引をする)、投資信託は上場していない(取引は銀行や郵便局・証券会社などの金融機関と直接行う)という違いとなります。

なので、ETFは株式と同じように証券取引所を通じて売買できますので価格はリアルタイムに変動しますし、株式と同様に好きなときに売買できます。

ETFの商品の特徴としては、いわゆる「指数」と呼ばれる「株式市場の状況を推し量るために用いられる物差し」と連動している商品が多く、例えば「S&P500指数」に連動したETFには「バンガード・S&P500ETF(ティッカー:VOO)」が、アメリカ市場全体に投資するETFでは「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI」などの商品が代表的なETFとなります。

ちなみに「ティッカー」とは「ティッカーシンボル」のことで、「証券取引所」で売買される時の、その商品名の「記号」のことです。


|まとめます

◆投資信託もETFもお金の運用をプロに任せるという点で同じ。

◆違いは「上場しているか、していないか」だけ。

投資信託とETFの間に優劣はない。つまり、「どっちがいいの論争」においては、「どっちでもいい」が結論。

◆しかしながら、「投資信託」は100円から投資できるが、「ETF」は上場されていて価格が変動するので、その時の価格でしか購入できないというデメリットがある。なので投資の初期段階においては投入できる資金も限られてくるため、小額から始めやすい「投資信託」のほうが始めやすいし安心できる。

こんなところでしょうか。

投資信託とETFのどちらがいいのかは、それぞれの投資スタイルに合わせてお選びいただければと思います。

以上です(*^^*)

参考サイト:三菱UFJ信託銀行『今さら聞けない?「投資信託」と「ファンド」の違いを徹底解説』・日本証券業協会『ETFと投資信託の違いを教えてください』

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わかば

わかば

美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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