【つみたてNISAの詳細と注意ポイント】つみたてNISAの詳細や注意点のまとめ

つみたてNISA

つみたてNISAに限らずですが、「NISA」と冠が付く制度にはたくさんの注意点やポイントがあります。

つみたてNISA口座を開設するにあたり「知っておきたいこと」や、口座を開設してしまった後に「え?そうだったの?」とならないような「ポイント」をまとめましたので、ご一読いただければ幸いです。

大切なことが沢山書いてありますので、ぜひお時間のございます時にでもじっくりとお読みください。

|知っておきたいポイントや注意点


・口座を開設できるのは「お1人様1口座」のみ

「つみたてNISAって、資産形成にかなり良さそうだな。よし、この機会に家族全員分のつみたてNISAの口座を作っちゃおう」なんてことはできません。もちろん、ご家族全員が成人されていれば、「それぞれ1口座ずつ」は開設できますが、お父さんが代表して家族全員分の口座は作れませんのでご注意ください。


・つみたてNISAの口座は1年単位で金融機関を変更できる

例えば、最初は「A証券」で「つみたてNISA口座」を開設したけれど、どうやら「B証券の方が使い勝手が良いみたい」ということでA証券からB証券へ「つみたてNISA」の口座を変更することは可能です。その場合は変更しようとする年の9月までに手続きが必要となりますので、もし変更したいとなった場合は、最初に開設した金融機関に問い合わせてみてください。あ、ちなみに、既に開設した口座で株等を買ってしまっている場合は、その年は変更できませんのでご注意くださいね。


・つみたてNISA → 一般NISAへの変更は可能

最初は「地道にコツコツと資産形成しよう!」と、長い時間をかけてじっくりと少額から投資を始めていこうと思い「つみたてNISA」で資産形成を始めるも、途中から状況が変わり「年間で使える投資のためのお金も増えたし、もう少し短期間で資産形成ができそうだぞ」となった場合などは、「つみたてNISA」から「一般NISA」へ変更することは可能です。(その逆、つまり「一般NISA」から「つみたてNISA」への変更も可能です)

ただし、変更できるのは年単位という決まりがあります。

例えば2021年につみたてNISAで運用を始めたとして、途中で「一般NISA」へ変更したいと思っても、変更できるのは2022年からということになります。

この際、既につみたてNISAで買っていた株等は一般NISAへロールオーバー、つまり持越し(移動)することはできます。(ちなみにその逆、一般NISAからつみたてNISAへ変更した場合は、一般NISAで既に買っている株等はつみたてNISAの口座へ移動することはできません。この辺りも長くなるので別記事で詳しく書いてみたいと思います)

さらに原則として、変更しようとする年の前年の10月から12月の間に、金融機関で変更の手続きを完了する必要がありますので、変更しようと思った方は忘れずにお手続きをしてくださいね。

ちなみに、金融機関を変更せずに、つみたてNISAから一般NISAへとNISAの種類だけを変更するのであれば「一般NISA」への変更手続きをするだけで簡単に変更できますので、利用している金融機関へ問い合わせて必要書類を取り寄せてみてください。

この辺りの詳細は下の記事にもう少し詳しく書きましたので、お時間ございます時にでもご覧ください。


・「つみたてNISA」を利用できる期間は2042年までの25年間。だが、期間に関しては注意が必要

2018年に始まった「つみたてNISA」の制度ですが、開始当時は「2018年からの20年間、つまり2037年末までを、つみたてNISAの非課税期間とする」という決まりでしたが、2020年の税制改正により、非課税期間、つまり「つみたてNISA」を利用できる期間が5年間延長され「2042年」までとなりました。

ここ、少しややこしくなるので注意が必要なところです。

ゆっくりみていきましょう。

まず、「利用できる期間は25年」ということですが、これには「いつからの25年間?」という疑問が出てきます。

答えとしましては「投資を開始してから25年間」ということになります。

ですが、これはあくまでも「制度が始まった2018年に投資を始めていれば、そこから数えて25年間」ということですので、例えば今年2021年につみたてNISAの口座を開設して投資を始めたとしても、非課税期間は2042年までですから、実質は「22年間」ということになります。

あと、例えば、今年2021年の1月1日に口座を開設して投資を開始した人と、2021年10月1日に口座を開設して投資を開始した人とでは「1年間」という定義は違ってくるのでしょうか。

答えとしては「同じ」です。

つまり、「月は違っても2021年に取引を開始した」ということは同じなので、1月に投資を開始した人も、10月に投資を開始した人も非課税期間は2042年の12月末までということなので、口座を開設するならば、できるだけ年初の早い時期に開設して早めに投資したほうがお得ということですね。

では次に、例えば「2021年に口座を作ったはいいけれど、2021年は忘れていて投資をしなかった。思い出して、2022年の1月から投資を開始した。」という場合はどうでしょう。

これは「投資を開始した時点からカウントされる」とのことですので、2022年からですと非課税期間が終わる2042年までは数えて21年間、なので都合21年間つみたてNISAでの投資が可能となります。

最後に、例えばつみたてNISAの非課税期間が終わる2042年に口座を開設して新たに投資を始めたという場合はどうなるのでしょう。

この場合、2042年の1年間だけは新規で買い付けができますが、その後2043年からは非課税投資期間が終了しているので、2066年までは2042年に非課税枠で買った株を保有できますが、新しく買うことはできません。

ここら辺、間違いやすいのしっかりと確認しておきたいですね。


・では2042年の非課税期間が終わったらつみたてNISAは終わり?

はい、終わりです。

一般NISAには「ロールオーバー」という、 「事前に手続きをすれば、新たに翌年から始まる一般NISAの枠に、今もっている金融資産(株等)を移すことができる=ロールオーバーできる制度」 というお得な「再チャレンジ」の制度がありましたが、この「つみたてNISA」にはロールオーバーの制度はありません。

なのでこの場合は、税金がかかる課税口座へ移すか、もしくは株等を売るという2択となります。

ロールオーバーができないのは残念ですが、25年も非課税期間があるので良しとしなければですね。


あとは、「一般NISA」と同じで、

「その年の非課税枠(つみたてNISAでいえば年間40万円まで投資できるという枠)を使い切らなかったとしても、翌年へ繰り越せない」というルールや、

「つみたてNISA口座で取引して出た損益(要は買った株が値下がりして損が出ちゃった)という場合でも、他の口座(一般口座や特定口座)と損益通算はできない(つまり、つみたてNISA以外の口座での取引がプラスで、つみたてNISAの口座での取引がマイナスだっとしても、つみたてNISA以外の口座での勝ち分には税金が掛かるということ。)」

などがありますが、 重要となるのはこれくらいではないでしょうか。

※参考サイト 金融庁「つみたてNISA」

https://kabu-syosinsha.com/wp-content/uploads/2021/10/hukidashi_obatyan.png

ちょっとわかばちゃん、つみたてNISAって良さそうね。

https://kabu-syosinsha.com/wp-content/uploads/2021/10/profile.png

そうなんですよ。じっくり、コツコツと少額で積み立てできるので安心です。僕も始めます!

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わかば

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美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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