投資に関連する本は数多出版されておりますので、どれから読むのがいいのか、また、どれが面白いのかなどは迷うところでございます。
そういう僕も「勉強したいけど何がいいんだろうなぁ」なんて迷っていたのですが、昨年のkindleのセールでかなり安くなっていたことをきっかけに「とりあえず安いからハズレでもいいや」という気分で手あたり次第にまとめ買いした中で、実際に読んで面白かった本をご紹介させていただきます。
その第一弾がこちら
オリバー・ベレス/グレッグ・カブラ著『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』でございます。
これは主に「デイトレード(投資の時間軸を数時間から1日程度の極々短時間に設定した取引手法)」に望むにあたっての心構えや考え方などを網羅している本なのですが、僕のような中長期主体の投資家にとっても非常に示唆に富んだ、実に有益となる本でございました。
この本で学べることの最大のものは「負け方を知る」もしくは「負けることの重要性」を知ることができるという部分でございまして、「勝ち」に拘るからこそ、絶対について回る「負け」をいかにして認めるか、負けが持つ意味とはなにか、負けるという経験がどうやって勝ちにつながっていくのかなど、とにかく「負ける」ということの大切さを「これでもか!」というほどに(いい意味で)しつこく教えてくれます。
それとは別に、個人的に感銘を受けましたのは、P75から書かれている「バンドワゴン効果」という語句を使って、株式市場の仕組みと言いますか、機関投資家などの「強者」と我々個人投資家などの「弱者」がいかにして市場で絡んでいるのか、強者が弱者を振るい落とすやり方とはどういうことなのか、だとすれば、我々弱者はどのように市場で振る舞うべきなのかを教えてくれている部分でございまして、これを読むだけでもこの本を購入した価値はあるんじゃないのかなと思えるほどでございます。
本書は324ページと比較的たっぷりのボリュームですので少し時間は必要かもしれませんが、一読の価値はあると思いますので、お正月休みのこの時期にゆっくりと読んでみてはいかがでしょうか。
以上です(*^^*)
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