◆テクニカルリセッションとは
テクニカルリセッションとは、2四半期連続でGDPがマイナス成長した時に表現される景気の状況で、「政府が認める・認めないに関わらず、状況的には(定義としては)景気後退してますよ。」という、欧米の「不景気の定義はとりあえずこれにしておこうぜ」という景気後退を表す用語です。
アメリカ経済もつい先日発表されたGDPがマイナス0.9%のマイナス成長となり、それで2四半期連続のマイナス成長となりましたので定義上(テクニカル上)はリセッション入りしたのですが、イエレンさん(財務長官ですね)やパウエルFRB議長も「リセッションちゃいまっせ。だってまだ雇用が順調でしょ?それにほら、全米経済研究所が『リセッションです!』って宣言してまへんやろ?」と必死になって景気後退に陥ってはいないと語っております。
ちなみにですが、「景気減速」は「好景気下にあって、その勢いが弱まること」で、「景気後退」は「不景気になった(好景気が終わった)」という違いがあります。
GDPがマイナス成長で国力の低下が懸念され、その中でもコロナバブルでばら撒かれた給付金等のお金が余っているので物価が騰がっても消費は依然強く、人々の5年先の期待インフレ率も僅かながらも上昇している中でFRBは金利の調整で必死にインフレを治めようとしておりますが、しかし、客観的にはソフトランディングは難しく、こうしてテクニカル的にはリセッションとなった状況で、過度な景気後退、つまりリセッションが避けられないという状況だと思えるのですが、果たして、この難局をFRBとアメリカ政府はどう乗り越えていくのか、そのかじ取りをみていくだでけでも経済の面白さを堪能できそうですね(*^-^*)
以上です(*^-^*)
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