【なんで金利が高いとドルが買われるの?】金利とドル高・円安の関係

株の基礎知識

初めに。

ここ最近は自身のトレードの振り返りなどを主に書いておりましたが、もともとこのブログは「投資を始めて間もないうちの妻に向けて書き始めたもの」という路線から少し離れすぎていたことを、昨日、近しい人からご指摘を受けましたので、今日は初心に帰りまして、株価の動きを予想する上でも役に立つであろう「金利と為替の関係」について、超ざっくりとですがまとめてみたいと思います。

◆なぜ金利が高いとドルが買われて円が売られる(ドルが高くなって円が安くなる)の?

この辺りは僕が株の勉強を始めて疑問に思ったことの代表的な疑問なのですが、理解してみると「あぁ、それだけの理由か。」と極単純に理解できるものでした。

「為替」と書くといろいろな通貨同士の取引のことを指しますのでわかりにくくなりますから、ここでは「円とドルだけの関係」に絞って書いてみますね。

さて、投資家という生き物は、常に「有利な条件」を探しております。

ようは少しでも儲けたいんですね。

ここで、日本とアメリカの金利を考えてみましょう。

例えば2022年8月29日現在では、日本の政策金利は「マイナス0.10%」で、アメリカの政策金利は「2.25~2.50%」となっております。

どちらの国の金利が高いでしょうか。

もちろん、この場合はアメリカですね。

ここで上の「投資家は常に儲けたいと思っている」という言葉を思い出してみましょう。

「金利の安い国の通貨である円」と「金利の高い国のドル」のどちらを使って資産を運用したいですか?

この場合ですと、当然「金利の高い国のドル」で運用した方が儲けが大きいですよね。

例えば自分がアメリカ人だとして、1000ドルを運用しているとしましょう。

運用を始めたときは、日本もアメリカも金利は1.5%で同じであったと想定します。

日本に500ドル、アメリカに500ドルと等分に分けて、それぞれの国で資産を増やすべく奮闘しておりました。

あるとき、日本の金融政策が変更になり、「日本はデフレ(物価がなかなか上がらない)なので企業も困り果てているから、金融政策を変更して金利をマイナスにします!そしたら企業も個人もお金を借りやすくなっていろいろと動けるでしょ?」ということで金利がマイナスになりました。

対してアメリカは、逆に物価が高くなりすぎる状況、つまり「インフレ」がひどくなってきたので「金利上げます!金利を高くすると企業や個人はお金を借りにくくなっていろいろと動けなくなるでしょ?」ということで政策金利を2.25%に上げました。

この時、金利を下げると世の中の経済状況は好転しやすくなり(デフレから適度なインフレを目指す)、金利を上げると世の中の経済状況は暗転(インフレから適度なデフレを目指す)しやすくなります。

ん?

だったら経済状況が好転する「金利が安くなった国の方がいいんじゃないの?」と思いますよね。

ここで「株と為替」という話が出てきます。

株は、単純に企業業績が良くなるとその企業の株価が騰がってきますから、企業業績を良くできる可能性が高いのは「金利が低い時」ですね。

だってお金を借りやすいので設備投資や新規事業のための資金調達がやりやすいですもの。

だから金利が安いと株価は騰がりやすい傾向にあります。

対して「為替」とは、通貨を交換する際の目安ですから、金利が安い国の通貨は「この国の通貨を持っていても金利があまりつかないから売って、金利の高い国の通貨を買おう。そしたら金利差で儲けることができるもの。」という理由で(わかりやすくするために簡略化してます)、金利の安い国の通貨が売られ、金利の高い国の通貨が買われる傾向となります。

売られるということは「価値がなくなっていく」ということですから「安くなる」。

買われるということは「価値が高くなっていく」ということですから「高くなる」。

これが「金利が高くなるとドルが買われる」というカラクリです。

単純に、「お金を預ける、もしくは増やすために運用するなら金利の高い国に預ける、もしくは金利の高い国の通貨を持っていた方が有利」と理解していれば大筋に問題はありません。

以上です(*^^*)

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わかば

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美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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