【年金が84%アップ!?】年金制度改正による受給開始時期の選択肢の拡大

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今、もっと充実した記事を書きたいと思い、株式投資に関連することを勉強しているのですが、必然、「年金」という制度について触れる機会が多くなっているんですね。(年金のことなんて、株式投資の勉強を始めなけば、一生縁遠いといいますか真剣に勉強しようと思わなかったジャンルです。)

で、そんな時は大元である厚生労働省のサイトにいけば間違いないだろうということでちょくちょく覗きにいっているのですが、さきほどなんとなく、「厚生労働省のトップページ→どんな情報をお求めですか?→年金」という順番で見ていきますと、年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しましたなる見出しを見つけたんです。

お!これは面白そうと見てみますと、なんと既に今年の5月下旬に成立し、6月に公布されていたんですね。

いや~こうして興味を持って調べてみるって大切ですねぇ。
今日の今日まで知りませんでしたから。

株式投資の勉強を始めて、iDeCoについて調べなければ絶対に出会うことのないニュースでございますよ。

で、これはもっと知りたいなぁーと思ってみていきますと、さすがお国のお仕事、ちゃんと概要を書いたPDFがございました。

※「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律の概要」

このPDF、ざっと見てみましたが、こういうお役所仕事の割には(失礼!)かなり見やすくまとまっておりますので、興味のある方は一読をお勧めいたします。

で、この3番目の見出しに「3.受給開始時期の選択肢の拡大」という項目があるのですが、その中にありましたよ。非常に大切なことが。

【見直し内容】((1)令和4(2022)年4月施行、(2)令和5(2023)年4月施行) 3.受給開始時期の選択肢の拡大
(1)繰下げ受給の上限年齢の引上げ
・現行70歳の繰下げ受給の上限年齢を75歳に引き上げる(受給開始時期を60歳から75歳の間で選択可能)。
(改正法施行時点で70歳未満の者について適用)
繰上げ減額率は1月あたり▲0.4%(最大▲24%)、繰下げ増額率は1月あたり+0.7%(最大+84%)。
(それぞれの期間内において、数理的に年金財政上中立を基本として設定)
上限年齢(現行70歳)以降に請求する場合の上限年齢での繰下げ制度についても、連動して75歳に見直す。
(75歳以降に繰下げ申出を行った場合、75歳に繰下げ申出があったものとして年金を支給することとする)

現行では60歳から70歳の間に受給できる年金ですが(65歳を基準にするので、64歳で需給を開始すれば「繰り上げ」、65歳を超えて66歳から受給を開始すれば「繰り下げ」となります。)、その「繰り下げ」の上限が75歳になり、仮にそこまで需給を繰り下げますと、1ヶ月あたり「0.7%」の増額となりますので

「0.7%×12ヶ月×10年(66歳~75歳)」

で、最大84%の需給金額の増額となるそうです。

いやぁ~これは長生きしなければ損しますなぁ。

もちろん、この年金制度自体に問題があるとか、少子化で労働力(生産年齢人口)が足りないからお年寄りにも働いてもらうという意図が垣間見えたりだとかのいやらしさといいますか、素直に歓迎できないモヤモヤは感情として残りますが、逆に考えますと、年金が支給される65歳までの生活資金を確保して、上手く75歳以降も元気で過ごすことができるとするならばこの84%増額は非常に美味しいですから、今から食事・運動・睡眠に気を付けて投資に励んでいきたいと、こう思えるニュースでございました。

これに関連して、iDeCoも加入条件などの変更があるようですので、しっかりと読みこんでからブログに書いてみたいと思います。

以上です(*^^*)

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わかば

わかば

美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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