つみたてNISAとは、「NISA」と冠が付く3つある制度の中では最も資産形成に適した、慎重派で堅実な人向けの「NISA」と考えていただいて良いと思います。（とはいえ、金融商品に投資をするので、元本割れ＝元金が減ってしまうリスクはあります。）
2018年の1月からスタートした制度で、特に少額からの長期・積立・分散投資（長い年月をかけて少額でいいので積み立てして、できるだけリスクを低くした中で資産形成のための投資をする）を支援するための非課税制度となります。
購入できる金額は年間40万円まで、非課税期間(投資可能期間）は25年間で（当初は2037年までの20年間でしたが、2020年の税制改正で5年延長され2042年までの25年間となりました。）、購入可能な商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の商品に限られております。逆に言えば、資産をアクティブにドカン！と大きくしたい方にとってはのんびりし過ぎる制度かもしれません。
ちなみに私わかばも「つみたてNISA」の良さを知りましたので、一般NISAから変更する予定です。
例によって、しっかりと概要を確認していきたいと思います。
｜つみたてNISAの概要
・つみたてNISAの口座を開設できるのは「日本国内に住んでいる」、口座を開設しようとした年の1月1日現在で20歳以上の人。
まず、「誰でもつみたてNISAの口座は作れるの？」というところから見ていきましょうか。結論から言いますと「日本にお住いの20歳以上の方」という条件があります。ざっくり「日本人の大人なら誰でもOK」と覚えておけば問題ないでしょう。
ポイントは「日本に住んでいる」ということなので、「外国籍」の方でも日本の住所が確認できて「マイナンバー」を提出できる方でしたらつみたてNISA口座を開設できます。また「口座を開設しようとした年の1月1日現在で20歳以上」とありますので、例えば今年2021年でしたら、2021年の1月1日の時点で20歳になっていればつみたてNISA口座を開設できるということです。
・「つみたてNISAで運用できる期間は25年間で、1年間の投資金額は40万円までである」
つみたてNISAは特に「 長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度 」という制度ですので、運用できる期間が25年とかなり長く設定されております。じっくりと資産を形成・運用したい人にとってはかなり重宝する制度だと思います。
「非課税投資枠」、つまり、つみたてNISAで運用できる（株を買うことができる）金額は1年間あたり40万円まで運用できますので、制度が始まった2018年からつみたてNISAを始めている人は、最大枠の25年間×40万円で、都合1000万円まで運用できるということになります。
「非課税投資枠」の考え方については「一般NISA」と同じで、40万円ある枠全てを使い切らなくてもOKです。
「積み立て」なので、毎月最大約33,333円まで投資が可能（年間40万円÷12ヶ月）ですが、「今月はお金がないから1,000円だけ」「今月は余裕があるから33,000円積み立てよう」など、事情に応じて自分で調整できますのでこの点も安心です。
また、少しややこしくなるので書くかどうか迷ったのですが、つみたてNISAで投資できる商品は「公募株式投資信託（こうぼかぶしきとうししんたく・単に投資信託と表記されることが多い）」と「上場株式投資信託（じょうじょうかぶしきとうししんたく・ETFと表記されることが多い）」という商品に限られておりまして、これらの商品に投資する際、利用する証券会社によっては「100円から積み立てできますよー」という制度もありますので、かなり安心して積み立てていくことが可能です。
上に書きました「公募株式投資信託」と「上場株式投資信託（ETF）」につきましては、ややこしいのでまた別記事で書きますね。
ここまで「つみたてNISA」の概要をみてきましたが、一発大逆転を狙うのではなく、じっくりコツコツと資産を形成していきたい方にとっては利用しない手はないと思える秀逸な制度ですね。
あ、ちなみにですが、「一般NISA」と「つみたてNISA」は併用できない、つまり「どちらか一つしか選べない」という決まりがありますので、もちろん人それぞれの「投資の目的」にもよりますが、迷ったら「つみたてNISA」を選んで間違いないと思います。（私、わかばもつみたてNISAで公募投資信託に積み立て予定です）
「つみたてNISA」につきましても、他のNISA同様、いろいろな注意点やポイントがありますので、こちらは別記事にまとめてみたいと思います。
※参考サイト 金融庁「つみたてNISA」
株初心者の皆さまへ。個人的には最強の資産形成ツールだと思っている「つみたてNISA」の詳細や注意点をまとめてみました。株式投資を始めて間もない方のご参考になれば幸いです。
