【上場とは】米国株を始めるとよく出会う言葉たち「上場ってなに?」

投資で出会う言葉

「上場」とは、企業が発行する株式を証券取引所で売買できるように、証券取引所がその資格を与えることを言います。(※なるほど東証経済教室より抜粋)

つまり、

「あんたの会社、世界中の投資家から株の売買をしてもらえるに値する会社として認めますね。今日からうち(証券取引所)で売り買いしていいよ。」

という資格を与えることをいいます。

もう少し具体例でみてみましょうか。


ここに、超絶美味しいジャガイモがあるとします。

このジャガイモは非常に美味しいのですが、反面、ものすごく収穫までに手間がかかるので大量生産できません。

ゆえに、市場には流通できず、ほぼ身内だけで美味しくいただいておりました。

ある日、身内の一人が言いました。

「こんなに美味しいジャガイモなんだから、もっとたくさんの人に食べてもらったどうかね?」

生産者はそれに賛同し、人手を増やし、栽培面積も増やし、ジャガイモをたくさん作ることにしました。

さて、ここで一つ問題が発生します。

「たくさん作ったのはいいけれど、これをどうやって多くの人に買ってもらえるようにすればいいのか」

また身内の1人がアドバイスします。

簡単さ。世界中に流通するように、市場(しじょう)に出せばいいのさ。ただし、市場もそうそうなんでも扱ってくれるわけではないよ。品質がしっかりしていて、毎年、決まった収穫量を確保できることなど、厳しい基準をクリアしないといけないからね」

ということで、生産者はより美味しいジャガイモを作るために、勉強し、設備を整え、品質も収量も確保し、無事、市場で扱ってもらるようになりました。


このときの「ジャガイモ」が「株式」に、「市場」が「証券取引所」に、ざっくりですがそれぞれに該当します。

で、市場が「あんたのところのジャガイモいいね。よし、うちで扱って世界中の人に買ってもらえるようにしておくね。」と認めることを「上場」といいます。

このように、身内だけではなく、世界中の人から自分の会社の株式を売買してもらえるように証券取引所にお願いして認められた企業を「上場企業」といいます。

逆に、会社の株式が身内や近しい応援者の間だけで持っていて、世の中にほとんど流通していない状態を「証券取引所が扱っていない=上場していない」ということで、そのような企業を「非上場企業」といいます。


で、最後になりますが、この「上場」をする場所、つまり証券取引所は世界中に沢山あって、例えばよく耳にする「東京証券取引所」や「ニューヨーク証券取引所」などがその代表例となりますが、上場しようと目論む企業は、自分の会社の成長戦略にあわせて、どこ上場するか、またはどこに上場できるか等を検討し、より効果的に自社の株を売買してもらえるように工夫して上場を目指すということになります。

ちなみに、東証(東京証券取引所)には「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「JASDAQ」など、上場の基準にあわせて市場が細かく分かれております。

このうち、「東証一部」に上場するためにはかなり厳しい基準が設けらておりまして、

■純資産が10億円以上であること
■最近2年間の利益の額の総額が5億円以上であること
■3か年以上前から取締役会を設置して、継続的に事業活動が行われていること
(※なるほど東証経済教室より抜粋)

などの高いハードルが設けられております。

なので「東証一部上場企業」というと、相当凄い会社ということになりますね。

以上です(*^^*)

※参考サイト:「 なるほど東証経済教室

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わかば

わかば

美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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