◆FRB(えふあーるびー)
FRBとは、「The Federal Reserve Board」の略で、 日本語で「連邦準備理事会」とも呼ばれ る、アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関のことです。
日本でいえば「日銀」、つまり日本銀行と同じようなもので、国民と議会に対して説明責任を負った、独立した政府機関となります。
◆FRBの主な責任
FRBはアメリカ議会から、「Dual mandate(デュアルマンデート)」と呼ばれる、2つの大きな責任を議会から背負わされております。
その2つとは、
①雇用の最大化
②物価の安定(適切なインフレ)
という重大なミッションで、2021年の後半で言えば、アメリカ経済が歴史的なインフレに見舞われたことを受け、現FRB議長(2021年現在)であるパウエル議長が、ときの大統領バイデン氏に「インフレどうにかして」とかなりの発破を掛けられたことから(個人的憶測)、テーパリング(量的緩和の縮小※テーパリングについてはまた別記事で書きますね)を当初の計画より急いだ(個人的憶測)くらい、重要な責任を背負っているということです。
ま、この辺りの事情は、このままインフレが長引けば国民の不満が溜まり、バイデン大統領が次の中間選挙で不利になることから「パウエルちゃん、ちょっとインフレ予想以上だわ。金融緩和政策維持で市場のご機嫌を伺いたいけれど、インフレ酷くてそれどころじゃない。とりあえず株価はいいから、とにかくインフレ抑えて物価を安定させて。」と切にお願いされたであろうという政治的な思惑もチラホラ見え隠れいたしますが。
なので、FRBはFOMC(連邦公開市場委員会の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のこと)において「政策金利」の引き上げも検討しているのです。この辺りの、「政策金利と物価の関係」については、また別記事で書きますので、今は「FRBって、経済の安定化を図るために非常に重要な仕事を担っているんだな」ぐらいに読んでいただければ結構でございます。
ちなみに、政策金利の引き上げに積極的な人を「タカ派」、慎重な姿勢である人を「ハト派」と呼び、パウエルさんは「(今のところ)ハト派」、副議長のブレイナードさんも「ハト派」と言われります。
世界経済に大きな影響を与えるアメリカ経済のかじ取りを任されているFRB、大変な仕事をする組織なんですね。
以上です(*^^*)
※参考サイト:アセットマネジメントOne「わらしべ瓦版」
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