おはようございます!
まずは昨夜の相場を振り返っておきましょう。
僕が主戦場としておりますCFDナスダック100ミニ指数ですが、昨夜は前日比でマイナス0.02%の「16007.2(BID)」と、ほぼ行って来いで引けました。
個人的には基本路線として下目線を想定しながらも、ずっとレンジだったので「レンジを抜けた方向についていく」としてその行方を見守っておりましたがついぞ叶わずで、昨夜はノーポジで終了しました。
これ、やはり何かしらのトリガーを市場は待っている感じでしょうかね。
特に上値が重い。
だって米10年債利回りも現状で「4.394(6:33現在)」と「節目」である4.5どころか4.4も割り込む水準で推移してきておりますので、「通常」」で考えれば金利と逆相関にある株価は騰がっていくはずなんですね。
でも昨夜は引けにかけて売られて落ちてきた。
ま、出来高も期待よりはかなり少なかったので薄商いの中でのイレギュラーな値動きと考えられなくもないですが、ここまで上値が抑えられるのは少し不思議な気がいたします。
てか最近は株価と米10年債利回りは正の相関になっているんですね。
チャートを見て驚きました。
さて、これらも踏まえつつ、今日の見立てを立てていきましょう。
いつものように1時間足を見てみます。
ご覧のように、水色のレンジの中で推移しております。
前述のとおり、米10年債利回りも4.3%台に入ってきて一時の「高金利」が落ち着いてきたと見ますと、これは「株高要因」として考えられる状況なのですが実際はそうなっていないことを鑑み、市場はこれを「下がってきたとはいえやっぱまだ高いよね。だってちょっと前までは4%を超える超えないで大騒ぎだったじゃんね」と見たのでしょうか、この金利の低下が株価上昇のトリガーとはなっていないと考えてもよさそうな気がいたします。
というか、ここに「債券市場」とのかかわりを持ち込んで考えてみますと、こうして長期金利が下がってくるということは債券市場の参加者は将来の景気後退が視野に入ってきているということで、そうなると債券が買われて利回りがさらに下がってくることが考えられます。
一般的に債券市場と株式市場は負の相関にありますが、上に載せたナスダック100の値動きと米10年債利回りの動きが正の相関にあることから考えて、今は「正常ではない」ということが考えられます。
債券市場はインフレ率が低下してきている状況で将来の金利低下が視野に入ってきたからこそ活気づくという側面もありますので、それを踏まえますと、ここから金利が低下して債券価格が上がり、債券市場が活気づくにつれ株が売られて株式市場から資金が流出して株価が下落、この流れがある程度進むまでは債権と株式の「異常な関係」が継続するも、例えば米10年債利回が3%台後半~4%前半に戻ったくらいで株式が買われ始めて債券市場も落ち着き、そこでようやく債券と株式のそれぞれの市場がもつ「負の相関」という「正常時」に戻っていくのかなと。
つまり、現状は「金利低下・株下落」の初期段階にいると。
これは債券市場がようやく利下げを織り込んできたとも考えらます。(逆に言えば、株式市場が超が付くフライングで利下げを織り込んでしまっていたともいえますね)
よく株式市場よりも「債券市場のほうが正しい」と言われておりますが、それを鵜呑みにするのであれば、今後は株安に向かうことが濃厚に考えられます。
とはいえ、楽観視できないニュースもありましたけどね。
↓これです
これはつまり、債券市場では長期債(5年から10年が長期債に分類されるようです)の売りポジションが膨らんでいて、債券市場は再びここから金利が上昇する(債券価格が下がる=債券ショート)と見ている向きもあるというものです。
なので結論は「どっちかわからん」といういつもの結果に行きつくのですが(笑)、目先は下落していくとしてもゆるゆるとでしょうし、いわゆる「年末ラリー」も手伝ってナス100も16,700付近を目指す展開になるなどで上下は激しくなるでしょうけれど、大局でみると2024年の利下げに向けて債券市場は動き出している、つまり今後株式市場は冷え込んでいくという見方もまるっきり「なし」ではないのではないでしょうか。
長くなりましたが、上記から「今後緩やかな下落が断続的に続く(除く年末ラリー)」とみて、トリガーがない状況では基本は「下げ」とみて、今日は引き金となるような大きな経済指標はありませんし(FRB高官の発言はありますが)、昨日の出来高と上値の重さからも総合的に判断して、今日は下目線でトレードします。
ターゲットは「15,815」付近とします。
以上です(*^^*)
いつも応援ありがとうございます!