◆QTとは
その前に「QE・量的緩和」についてもかいておかなければいけませんね。
QEとは・・・
「量的緩和政策」のことで、世の中が不景気の時、政策金利をゼロパーセント近くまで下げてお金を借りやすくして、企業には積極的な投資を、個人には積極的な商品やサービスの購入を促して経済を力強く回してもらおうという政策を施すものの、それでもまだまだ景気が上向きにならないとき、さらなる景気刺激策としてQE、つまり「量的緩和政策」を行い、中央銀行(アメリカで言えばFRBですね)は国債などの資産を市中から購入して、その資金を市中に放出することで世の中にお金をどんどんと供給していく金融緩和政策を「QE・量的緩和政策」といいます。
政策金利につきましては、後で下の記事をお読みいただければと思います。
で、このQEを解除、つまり、金融緩和から金融引き締めに転じていくことを「QT」といます。
なので「QT」は「量的引き締め」と訳されることが多く、具体的には、「バランスシートの縮小≒保有する債権の縮小」のことを指します。
FRBが持っている債権を市中に出さず、償還期限を迎えた債権を再投資しなかったり、または積極的に売却して膨れ上がった保有資産を少なくしていく方法をとります。
日本時間の昨夜、パウエルFRB議長の公聴会がありましたよね。
僕はさっき起きたばかりで(笑)全然全貌を追えていないのですが、トピックスだけ拾っていきますと、どうやら思ったよりも穏やかな方向(ハト派と行かないまでもタカ派過ぎないような感じ)の発言が多かったようで、当初は3月にテーパリングが終了し次第QT開始という流れだと思っておりましたが、昨日の発言では「年の後半」というワードがでたり、「バランスシート縮小に関してはまだなにも決まっておりまへん」という発言があったようで、それを受け市場は好感、指数は軒並み戻しました。
ま、このままオミクロンが猛威をふるい続けて、また世界各国がロックダウンなどになっていくと話は別ですが、どこかでバランスシートの縮小はやってくるでしょうから、今日の反発を楽観視せずに、今後も警戒感を緩めることなく注視していきたいですね。
以上です(*^^*)
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