【一般NISAの詳細と注意点】一般NISAの詳細や注意点のまとめ

一般NISA

一般NISAに限らずですが、「NISA」と冠が付く制度にはたくさんの注意点やポイントがあります。

「一般NISA」は2014年に制度が開始され、以来、2015年に非課税投資枠が100万円から120万円に引き上げられて以降は大きな変更なく今まできておりますが、しかし、2020年の税制改正において大きな変更が決定されました。それが2024年から始まる「新NISA」という制度です。

この「新NISA」につきましては別記事で詳細を書くことといたしますので、ここでの注意点やポイントはあくまでも「2023年まで」のことであるとご理解の上お読みください。

その上で、このページではNISA口座を開設するにあたり「知っておきたいこと」や、口座を開設してしまった後に「え?そうだったの?」とならないような「ポイント」をまとめましたので、ご一読いただければ幸いです。

大切なことが沢山書いてありますので、ぜひお時間のございます時にでもじっくりとお読みください。

|知っておきたいポイントや注意点


・口座を開設できるのは「お1人様1口座」のみ

「お!一般NISAってかなり美味しい制度じゃないか!よし、口座を何個も作って得しちゃおう!」っていうことはできません(笑)口座を複数持つことはできませんので、どうしても口座を1つ以上持ちたいとうのであれば、例えばご家庭をお持ちの方でしたらパートナーを投資の世界に引きずり混んで(笑)一般NISA口座を作ってもらい、家族として運用するということが最善ではないでしょうか。

ちなみに、一般NISAの口座は1年単位で金融機関を変更できます。例えば、最初は「A証券」で一般NISA口座を開設したけれど、どうやら「B証券の方が使い勝手が良いみたい」ということでA証券からB証券へ一般NISAの口座を変更することは可能です。もちろんその場合は手続きが必要となりますので、もし変更したいとなった場合は、最初に開設した金融機関に問い合わせてみてください。あ、ちなみに、既に開設した口座で株等を買ってしまっている場合は、その年は変更できませんのでご注意くださいね。


・「一般NISA」を利用できるの5年間だが、期間に関しては注意が必要

ここ、少しややこしくなるので注意が必要なところです。

ゆっくりみていきましょう。

まず、「美味しい期間は5年間」ということですが、これには「いつからの5年間?」という疑問が出てきます。

答えとしましては「投資を開始してから5年間」ということになります。

ですが、冒頭でも書きましたように現行の「一般NISA」は2023年で終了してしまうため、上に書きました「5年間」をフルに活用できる方は「2019年に一般NISAの口座を開設してその年に投資を始めた人」に限られてしまうんですね。

じゃあ今年2021年に一般NISAの口座を開設して投資を始めた人はどうなるの?ということですが、これはやはり、現行の制度が終了する「2023年まで」、実質は3年間だけということになります。

あと、例えば、今年2021年の1月1日に口座を開設して投資を開始した人と、2021年10月1日に口座を開設して投資を開始した人とでは「1年間」という定義は違ってくるのでしょうか。

答えとしては「同じ」です。

つまり、「月は違っても2021年に一般NISAの口座で取引を開始したということは同じなので、1月に投資を開始した人も、10月に投資を開始した人も非課税期間は現行の制度が終了する2023年の12月末まで」ということなので、口座を開設するならば、できるだけ年初の早い時期に開設して、早めに投資を始めたほうがお得ということですね。

では次に、例えば「2021年に口座を作ったはいいけれど、2021年は忘れていて投資をしなかった。思い出して、2022年の1月から投資を開始した。」という場合はどうでしょう。

これは「投資を開始した時点からカウントされる」とのことですので、カウントされるのは2022年からとなりますから、現行の一般NISAの制度が終了する2023年までの2年間ということになります。

ここら辺、間違いやすいのしっかりと確認しておきたいですね。


・一般NISAに投資できる(新たにNISA口座を開設できることも含めて)期限は2023年まで

冒頭にも書きましたように、2024年からは新しい制度「新NISA」が登場しますので、「現行の」一般NISAが利用できるのは2023年までとなります。

つまり

「現時点で一般NISAの口座を持っていない人が、新しく一般NISAの口座を開設できるのは2023年まで」。逆の言い方をすれば、2023年の12月末までは現行の一般NISAの制度を利用すべく口座を開設することができます。しかしながら、現行の制度を利用できるのは2023年までなので、2023年に口座を開設すると、現行の一般NISAの制度で投資できるのは2023年の1年間のみ。

「現時点で一般NISAの口座を所有している人は、2023年まで現行の非課税枠で投資できる」

ということになります。


・では2023年を過ぎたら美味しい思いができる非課税制度は終わり?

「現行の制度」は終わりです。

しかしながら、2024年からは「新NISA」という新しい制度ができますので、2023年以降も、2024年にできる「新NISA」という制度に自動的に移動してくれます。なので、2020年以降に一般NISAで投資を始めた方は、美味しい思いは継続できて、かつ面倒な手続きも必要ありません。

一点、2017年~2019年に一般NISAで投資を始めた方で、今年2021年以降も非課税枠を利用して投資を継続したい方はロールオーバーの手続きが必要となりますし、(2024年からは自動的に新NISAへ移行してくれます)2019年に一般NISAで投資を始めた方は、2023年で5年間が終了してしまいますので、更に非課税期間を利用したいと思えば、新NISAへの継続手続きが必要になります。

(※著者訂正:2021年11月9まで、「新NISAを利用するのには、一般NISAからのロールオーバーが必要」と書いておりましたが、書き方が不十分でした。既にロールオーバーの手続きをして2023年以降も非課税枠が残っている方や、2020年以降に一般NISAで投資を始めた方は必要がないことの説明が抜けておりました。お詫びして訂正いたします。詳しくは弊ブログ「【新NISAこんな時どうなるの?】新NISA詳細」をご覧いただけましたら幸いです。)

とはいえ大切なことなのでここでお伝えしたいのは、売却益(株を売って儲けた分)に対して非課税で投資できるNISAの口座を現時点で持っていない方は、できるだけ早く口座を開設した方がお得ということです。NISAは資産形成にとってはお得な制度ですので、2024年の「新NISA」の開始を待たなくてもいいのでできるだけ早くNISA(一般NISAやつみたてNISA)を検討した方が良いかと思います。


あとはですね、

『新規での投資が対象。もし、今現在株式などの金融商品をNISA以外の口座で保有していて、一般NISAが美味しいからといってそれらをNISA口座に移すことはできない。』

や、

『一般NISA口座で取引して出た損益(要は買った株が値下がりして損が出ちゃった)という場合でも、他の口座(一般口座や特定口座)と損益通算はできない(つまり、一般NISA以外の口座での取引がプラスで、一般NISAの口座での取引がマイナスだっとしても、一般NISA以外の口座での勝ち分には税金が掛かるということ。)。

など、細かな部分での注意事項はありますが、まぁだいたいこれくらい押さえておけばほぼ問題はないと思います。

※参考サイト 金融庁「NISA」

https://kabu-syosinsha.com/wp-content/uploads/2021/10/hukidashi_obatyan.png

ほんと、なんでこんなにややこしいのかしらねぇ。

https://kabu-syosinsha.com/wp-content/uploads/2021/10/profile.png

かなり美味しい制度なので、それだけ制度設計をしっかりやったということでしょうね。できるなら非課税期間を10年とかにしてほしかったですね。

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わかば

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美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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