【指し値と逆指し値・投資で出会う言葉】指し値・逆指し値ってなーに?

投資で出会う言葉

◆指し値とは

指し値とは、今現在の価格より「安く買いたい」という時や、今の価格より「高く売りたい」と思った時にその価格を指定して注文することを「指し値」といいます。

上昇が期待できる局面で、株価が一旦下がってきているようなときに、「よし、もう少し下がってきて、もし○○円以下になったら買いたい」と思った時に価格を指定して注文することです。

同じように、株価が下落していく気配の局面で、株価が一旦反発して上向きになってきた時、「よし、○○円まで戻ってくれば売って逃げよう。」というように、「現在の価格よりも高くなったら売りたい」と思ったときにも指し値注文をしておけば安心です。(もちろん、必ずしも希望の指し値価格に届くとは限りませんが。この場合は注文は成立せず、取り消すまでその注文は残ったままになります。)

◆逆指し値とは

逆指し値とは、文字通り「指し値の逆」のことで、株価が今現在の価格よりも「高くなったら買いたい」という時や、今の価格よりも「安くなったら売りたい」というようなときに価格を指定して注文することを「逆指し値」といいます。

「今の価格よりも高くなったら買いたい」というような状況は、例えば株価が反発上昇しているような局面で、慌てて飛び乗るようなことはせず、「ここまで価格が上がれば上昇トレンドが確定したとみていいな。よし、この○○円までは様子見して、もし○○円を超えるようなことがあればこの上昇トレンドに乗ろう」と思った時などにこの逆指し値を活用します。

「安くなったら売りたい」というのはわかりやすいですね。そのままの意味で、いわゆる「損切りライン」を決めるために、「今の値段よりも下がったら、せっかく含み益になっていたものがマイナスになってしまう。これから仕事でチャートから離れるので動きをチェックしていられない。よし、○○円で逆指し値しておこう。」というような場面で逆指し値注文を活用します。

◆ここから少しややこしくなります

見出しにもありますように、ここからは少しややこしくなります。

といいますのも、上に書いた事例は、あくまでも「現物取引」のように「買い」からしか入ることができな取引においての事例でして、例えばFXやCFDトレードのように「売り」から入れるトレードの場合は、指し値と逆指し値の考え方が少し複雑になるからなんですね。

例をみていきましょう。

わかりやすいように「買い」から入る、つまり、この局面は株価が騰がっていくと読んでエントリーしたいと思った人がいたとします。

今現在の株価が100円だと仮定します。

この「買いから入りたい」と思った人は、素直に100円という価格でエントリーしようとは思わず、「一旦は下がるだろうから、95円になったらエントリーしたい」と思っています。

この場面では「今の価格よりも安くなったら買いたい」という局面ですので、95円に「指し値」をしておくということになります。

果たして、見事に95円まで下がって約定し、見立て通りにグングンと株価が上昇して150円までになりました。

ここでこの人は考えます。

「上手く見立て通りに進んで儲けが出たぞ。でも、もしまた下がってきたらせっかくの含み益が消えてしまう。でも、まだ騰がるかもしれないのですぐに決済するのはためらってしまう。そうだ、もし下がってもせめて利益が残るように、130円で逆指し値を注文して、利益を確保する戦略をとろう」という考えに至り、現在の150円という株価よりも「下がったら売る」という注文方法である「逆指し値」を注文して下落に備えた、というような考え方となります。

なので、FXでもCFDでも、「買い」でエントリーした場合にはそのままの考え方で問題ありません。

で、問題はここからでして、上にも書きましたようにFXやCFDトレードでは「売り」から入ることもできますので、この時の「指し値」「逆指し値」の考え方は、どういう形でエントリーしたいかによって変わってくるんですね。

どういうことか見ていきましょう。

今現在、100円の株があったと仮定します。

この時、「この局面は下がる局面と見たから売りから入って、株価が下落すると利益ができるというトレードに挑戦しよう」と思った人がいたとします。

で、この人は具体的に「この後は大きく下がると思うけど、一旦は反発で騰がると思う。売りから入るということは、価格がより高いところからエントリーした方が下落幅が大きくなるのでそれだけ儲けが拡がるということだから、少しでも今の価格よりも高いところで売りでエントリーしたい。よし、思い切って150円からエントリーしよう」と思ったとします。

この時は「現在の価格より高くなったらエントリーする」ということで「売り注文を買う」という認識から、「150円で指し値する」という考え方でいいのですが、ややこしいのは「95円になったらエントリーしたい」と思った時でして、これは「95円に下がったら売り注文を買う」と認識してしまいますと、「現在の価格よりも安くなったら買う」という定義である「指し値」を考えてしまうのですが、この時の状況は「株価が下がったら利益がでるトレード」ですので、そのような状況下におきましては、現在の価格よりも「下がる」という状況は「買い」から入る時に「高くなったら買う」という状況と同じですので、結果として、「95円になったらエントリーするということは、95円までしっかり下がると下落トレンドが確定したとみていいから、下落幅は小さくなるけどトレンドを確認してからエントリーしたいので95円に下がったら売り注文を出したい。」ということで、この場合は「95円に逆指し値」ということになります。

はい、ややこしいですね(笑)

これ以上は書いていても混乱しそうですのでこの辺で撤退します。

以上です(*^^*)

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わかば

わかば

美味しい食事とお酒をこよなく愛する投資家の卵です。 愛する妻と息子と過ごす時間が何よりの宝物。 趣味は食べ歩きと読書。 大の日本酒党で、焼き鳥とお酒さえあればたいがい機嫌が良いです。

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